>>*5
「魔石については、個人的に興味があるのでな。」
[ウェルシュの言葉に答えながら、兄は非常に珍しいであろう笑顔で実験を見守っている。]
此処、もう少し石を足したらどうなるんだろう。
ウェルシュ、そっちの石少し入れて見ていいかな?
[更に火花が散り、小さな稲妻がひゅんと光った。
>>2:*84 ある意味とてもマッドな実験。
しかし、残念なことにその場に揃ったのは、それを是とするマッド学生達だけであった。]
………
[その後、実験に使った石の推定総額がさすがに不安になった兄弟はこっそりと実家に手紙を送った。
「仕事熱心な士官学校魔器教官様」宛てに、鉱山でとれたて新鮮魔石原石の詰め合わせ箱が教材として届いたのは、それから一週間後のことだった。]