Hey,gentleman.>>*1
[自分の意識に直接響く声。
その主に語り掛けた]
誰かの声がこちらまで響いてきたような、そんな気がしたから。
つい、語り掛けてしまったわ。
――確かに、あなたは罪を犯したかもしれない。
けれど、それを詫びる意思があるだけ、まだましだと思うわ。
[思い出されるのは、学生時代最後の年のこと。
自分は、ある男友達を落雷事故に見せかけて殺害し、その魂を食らってしまったのだ。
確執の末とはいえ、取り返しのつかないことをしてしまった。
けれども、天国にいる彼に詫びて許してもらおうとも思っていない]