[狙いの可能性を聡い彼ならば、いくつも見てくれるだろうか。単純に足をと見てくれるならそれでも構わない。
足か、懐をとるか、あるいは切り上げるか…、選択の可能性を多く相手にせまれるほど対処を詰まらせることができる。
彼が取りうる手段は、蹴ってくるならばその足を、下がるのならばそれよりはやく剣を届かせる自信はある]
……
[その木剣を振り降ろしてくるならば…、狙いはその腕の振り下ろしにあわせ振るうのではなく、その軌道の先に置くように木剣を…。
奇襲に近いそれは、二度目が彼に通じるとも思えず、一撃で決めるつもりで、
注意深く彼の動きを見極めるべく、向ける目は迷いなく突き進む意思の光とともに**]