― 談話室・ヴァルター ―[捜索部隊が羊達に近付く中、狼が一足進むごとに記憶が降り注ぐ]ブラッド…ルビー、ボルドー、レイヴン………[綿菓子を揺らす様に、微かな声が知らぬ筈の名を呼ぶ。知らない筈なのに、知っている。不思議な感覚の中、1人名を知らぬ仲間に気付いて声を掛けた]君は…何と言う名前なのかな?[思い出した名前に、もう1つ加えようと、小さな仲間に声を掛けた]