……俺を惜しんで、 魔王様の御身に障りがあるのは望むところではありません。[まるで諭すような労いに、思わず唸るは図星が刺さった所為。>>*6 彼の人の進む道を阻害するような真似はせぬが、それでも譲れぬものがある。つい口が煩くなるのは、己の狭心故。 光から眼をそむけるように、己の手へと視線をやり。] 気が急きました。 御無礼を、魔王様。[五指を握り込んで胸に宛がい、頭を垂れた。 伏せた視線のまま、絞り出すは従者の忸怩。]