[ ガキリ、と錫杖と噛み合った後、跳ね返される切っ先の動きをも利用して、続けざまに、氷の翅持つ少女の姿は宙を舞い、花神の背後へと身を運んで、その背に鋭い切っ先を突き入れんとする ]甘いよ...[ するり...切っ先が背に触れようかと思われた瞬間、花神の身体は凍りついた、戦舞台の床を流れるように滑り、前へと進みながらくるりと回転して、再び正面に少女の姿を見つめる ]