信じたいと言ったのは、ロー・シェンの本心だろう。 疑われていたという自覚は無かったようだが。 単純に…、「ねぼすけ」だから、噛み付いたら覚醒するのでは、と。[やがて洞穴へ。辿り着けばリヒャルトを促し――] 今日で、終わりにするつもりだ。 出来るのかは、わからないけれど。[これ以上、小屋の皆を疑心暗鬼の海に落としたくはない。そう感じたのは、褐色のうさぎだったか、おおかみだったか*]