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[闇、月と星が唯一の光
そんな中、シュテラはいつものように意気揚々と獲物を求めて外に赴く
今晩の獲物は紐パン職人、名をヨアヒムという青年だ
襲撃はいつもは仲間のイリスが行っているが、今晩はシュテラが赴いた
彼女自身が赴いたことに特に理由はなかった
単なる気分である
彼女は久しく襲撃を行っていないため、上手いこと殺すことができるかどうか、やや不安があった
しかし、所詮相手は人間
人狼を相手に敵うわけがない
“上手く”できなくとも、なんとか殺ることはできるだろう]
さて、と…。
青年ヨアヒム、今日がお前の命日だ。