[寝物語に、人狼として堅実に生きる術を習った。 騒動中の作法も彼から教わった所が大きい。『我らが麗しの月に、詩を捧げるのも 役目というものだよ』 彼は、笑顔の仮面の下の素顔を見せる事はなかった。 いつものようにヘラヘラ吟うコエが銃声と共に途切れたのが最期だった。 ローゼンハイムに添えた言葉が詩のていを成していなかったのは、青年の無器用ゆえである**]