─ 『舞踏場』 ─違うよ、クレス。[足を止めたまま、手にしたアーミーナイフを腰の鞘に戻す。震えを吐息に紛らせると、彼の言葉>>*5に表情を改めて] 逢いたかったんだ、クレス。 貴方に、逢いたかった。[向けた微笑は、彼には滑稽に映るだろうか。そうでも良い、そうなら良い。私はきっと、馬鹿な女だ] こんな形でも。 また逢えて良かった。 嬉しいよ。クレス。