[このほらあなが、うさぎ達でいっぱいになれば。疎まれ排除されるべき存在でしかない自分にも仲間が、できるのだ。ゲルトの背後に小さなうさぎの姿を見つけ、固く瞼を閉ざした] それまでの間、このほらあなで のんびりと待っていてくれればいい。 逃げようなどと、考えない事だ。[褐色のオオカミは渇いた笑い声と共にそう告げほらあなを出て行った*]