……天命、『紅雷』、『龍爪』……力、貸せ。[迎え撃つにしても全力で。そんな思いから、紡ぐのは己が宿す属の力を高める言霊。赤い光がふわりと舞い、それは手にした刀に彫られた龍に纏いつく] ……それが、そっちの得た力だってんなら。[巫女の動きが弾かれるように加速する。文字通り何かに弾かれたかのようにも見えたが、確かめる暇はなく。加速からの強襲、胸の一点を狙った突きの閃は、僅かに身を沈めつつ、横に滑らせる事で右の肩で受け]