実感…沸かねえよなあ。[朝、こうしていると真っ先に来るのは大体カレルであった。元気な声で交わされる挨拶を聞けるのも、もう数日か。休み期間中であれば彼も朝寝をしているのかも知れず、待つともなしに待ちながら再び的をめがけて銃を撃つ]………、[は。と、一人、息を吐いた。フレデリカにしろカレルにしろ、もう残していける時間はさほどなく、自分はこの先、まったく違う世界の中で生きていくことになる。朝早い練武場に、また、小さな音が響いた*]