(防戦しているばかりでは、力負けしてしまうだろうし。 かといって、杖術に用いるには刃の重みで力を削がれる。 どうしたものかな)[そんな思考は、目の前の男が得物を持ち替えた手の動きに少し途切れ。横一線に振り切られたその刃から放たれた赤い煌めきに、即座浮かんだのは直撃したらまずいということと。これを受ければ厚い革すら焼き切れるかもしれないという閃きに。避けるではなく、叩き斬るように。革袋を覆ったままの刃を雷撃目掛けて振り下ろした**]