― いつかどこかで ―[ 街で噂話に花を咲かせていた頃。 とある場所でその人を見かけたのは偶然だった。 ] 民にとっては、 自分に平穏をくれる人間が救世主だよ。 …何も長年頂いて来た王の血を引く者でなくともね。[ 綺麗な金色の髪へ目を遣って 不遜な言葉を挨拶代わりににっこりと笑う。 ] ……しばらくぶりだねえ。ブライアン尉官どの?[ 声をかけてみたのはいいものの さて、妙な邂逅からしばらく 相手は自分を覚えていてくれたのだったやら。* ]