[宣と共に蛇竜は、背後にあった水の気配を、雷鳥竜の頭上へ飛ばした。 渦巻き天に昇る風の力はこの手になくとも。 水の気配を集め、凝縮し、一気に降らせることなら出来る][それは雷鳥竜の帯びる雷を、絡め取り拡散させることは出来ただろうか。 出来なければどの道敗北だ。 だから蛇竜は、痺れた身を叱咤し、身を護る鎧を一振りの剣へ変じて] 行きます……![雷の残滓があろうと構わず、嵐の中へ突撃した*]