……ふむ。その発想は、なかったな。必要である、というなら、水場や衣類は供しよう。……ああ、とはいえ、暴れるものたちに無理に供する必要はない。すぐに無為にされては、かなわぬからな。[真顔な上に、真面目な声音でそう言った後。霞色の空間の一角に、小さな水場と仰々しい箱がひとつ、現れる事となる。*]