この門を通れば、下層に辿りつく。こちらとの行き来は、基本的にぼくと、ぼくの承認を受けたものにしか赦されていない。上に比べると妖魔の数も多いが、先ほど軽く掃除をしておいたから、少しは進みやすいと思うよ。……どうか、気をつけて。[静かに告げる最後に、祈るような口調でそう付け加える。瞳にあるのは、進むものを案ずるいろ。**]