[約2分半の沈黙。
ヴェルザンディがどう反応するか、どういう表情をするのか、どう返答するかと待ちわびるこの時間が、一時間位に感じる。
それぐらい待ってる時間が途轍もなく長いものだと感じさせるのだ。
そして、彼女からの返答、「私でいいんですか?」という問いには薄茶を細めながらこう答える。]
センセじゃなきゃ嫌やし、悩みはせんよ。
……、ヴェルがえぇ、と言うておる。
[ここで初めてヴェルザンディの名前を告げれば、もの凄くこそばゆい感覚が全身に走るし、顔が熱くなってくるが致し方がない。
これでも頑張って告白しているのだ。軍で壮大な作戦を取ってる時よりも、遙かにプレッシャーが大きい。
子チョ○ボは不思議そうにコチラを見ながら、すぐに、且つ了承の返答貰えたら、「……そうか」と静かに聞いたら、一旦手を離してすっと撫でるように髪、そして頬へと触れようと。]
おおきにな。
今は、窮屈かも知れへんけど、迎えにいくどす。
少しだけ、待っとって欲しい。
[何やらジャケットの内ポケットから取り出すのは、会場に来てから色々な物を置いていた時に余った綺麗な石ーー紫水晶を取り出して。]