人狼物語−薔薇の下国

479 月夜に吼える獣の宴


【赤】 韋駝天 ヤコブ

 ― スラム街 ―

[度重なる負傷と力の行使による消耗に、雷撃が追い打ちをかける。
 意識はどうにか保ったものの、痺れた身体は容易に動かせそうにない。
 重力に身を任せた落下は、槍を引き抜くことが叶わぬノトカーを巻き込む形となった]

 ぐあ……。

[床に叩き付けられるかに思えた身は、それなりに弾力のあるものに受け止められる。
 首をもたげるようにして確認すれば何のことはない、ノトカーを下敷きに落下していたのだ]

 つっ……。
 無事……じゃあ、ねぇわな。

[まだ自由の利かない腕をどうにか動かして、横に転がるような形でノトカーの上からどいた。
 それから数呼吸ほど置いて、どうにか身を起こす。
 上から見下ろした視線が合えば、それが決着の合図となるか]

(*1) 2017/05/05(Fri) 01:01:48 (suzukake)

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