『任務完了。前回同様、病院で両手足に1tばかりの重石を取り付けて置く』
……………お疲れ様です。
それにしても、もっと他の口実はないんですか?
[ピアスに模した通信機から聞こえてきた声に、集会場に集まっているほかの面々には気づかれないよう、小さくため息を吐いた。
何しろ、万が一にも襲撃が失敗していれば、あのゴキブリと見合いなどという、自分にとって最悪の事態に陥っていたかもしれないのだ。
曽祖父たちが失敗するとも思っていなかったが、相手はロードローラーに潰されても新幹線に轢かれても死なない化け物なので、ミサイル等が効かなくなっていたらどうしようか、という不安もあった]