[>>5:+10仰向けになって咳込む様子を見て、咄嗟駆けだしたのは案じる思いだけで。
一応得物は持ったまま、けれど無防備に駆け寄っているのはローランドの目にも分かっただろう。
傍らに膝をついて顔を見れば、いいからね、と優しい言葉を向けられて。
弟子のがんばりもみたいからと言いながらひきつった声になったその人の背に手を添えて、少しでもつらくないようにと身体を支えていたのだが]
…はい?
[>>5:+11ここにきてもらった花はね、と切り出された話にぱちり、瞬く。
私にとっては試練の資格を得られたものだとしか思っていなかった、この花を。
ローランドがどう受け取っていたのか、言葉が途切れるまで黙して聞いて]