ノーラはもふもふに気を取られているうちに、背後からおぞましい気配を感じ取り振り返った。すでに一人の少女の風体はもはや感じられない。ただ少女のドロワーズからおぞましい未知の黒い粘液をまとった触手が伸びてきていた。頭部のない体にねっとりとこびりついて、病んだ妄想以外に原因を思い描くことも出来ない新しい未知の臭を放っている、生々しく輝いて虹色に輝く黒い粘液を目にして、ノーラはこの宇宙的恐怖をその深奥まで理解することが出来た。みたいな。あ、冗談なの?