>>*153
[恍惚とした表情を浮かべるラートリーの歯に押し当てる指の力をそのままに顔を覗き込むようにして]
君たちはどのくらいの間隔で「食事」が必要なんだろうね
もし少食で済むならこうして時々俺の血を君にあげるよ
一週間に一度、こうやって血をあげて、そのうち肉や骨も欠けていって、最後に飢餓で倒れそうになる瞬間まで我慢できたら…俺を食べていいよ
それ以外の「食事」は許さない
約束できる…?
――…出来るなら、契約を交わそう
[顔を覆い被せるように唇を重ね、血の味の元を拭い去るように口内に舌を這わせる
沈黙の後、顔が離れるとラートリーの手を握り]
この先いかなる時も、君を敬い、君を慰め、君を助け、この命ある限り、真心を尽くすことを…誓うよ。
[微笑みを浮かべ告げるは婚礼の儀に使われる言葉
その後再び顔を引き寄せれば血混じりのない白いキスを交わしただろうか]