― ネコの気持ち ―>>-1203
んぁ…ぁっ
[食いしめようとした奥歯が開き、だらしない声が洩れる。
ふしだらに開かされた脚、大腿の筋肉が緊張にうねった。
陽に晒されず生来の白磁を保ったままの、柔らかい肌を濡れた感触が嬲っている]
や、だ…コンラート
[薄い皮膚の直下、鼠蹊を流れる血脈は牙を待ちかねて拍動するのに、ディークはいやいやと首を振る。
わけもわからず拒絶を口にして、けれど下肢を閉じることも出来ずに。蹂躙する舌に震える。
涙の露を溜めて首を擡げる欲望。 艶めく翠に見上げられて、ぼろりと零れた]
(ずるい。 こんなのずるい)
[そりゃあ年季が違うけれど。
不満。憤懣。
それよりも強く、牙が皮膚に沈めば快楽の奔流に押し流されて高く鳴き声をあげる。どくどくと脈打つ命を溢れさせながら啜り泣き、腰を揺らめかせた*]