― いつか、夜の帳の中で>>-936>>-937>>-938 ―
[静かな森に響く重低音と魔力の爆発。
鋭敏な聴覚は必要以上の迫力でそれを察知して]
―――――…わあっ!? な、なんだ…?
[暢気な狐はびくりと肩を震わせて、
唖然とした表情で"元凶"の方向を振り返る。
それからいつもの微笑に表情を戻し、楽しげに肩を揺らした]
おやおや。これでは直ぐに見つかってしまいそう。
[実際その姿が眼前に現れるまで、
さして時間は要さなかった。
奇妙な台詞と差し出された砂糖漬けのカップに、空色を細めて]
僕もね、覚えてたよ。
[大理石の欠片を彼へ翳して見せる。それから、石をポケットへと仕舞って]