なお、本事件の詳細はローゼス海軍から公開されておらず、数少ない生存者も現在まで本事件について語っていないため、本稿の記述は主としてヴィスマルクの捜索や修理に携わった関係者の証言を元としている。
なお、1000名を超えるヴィスマルク乗員のうち生存者は僅か2名であり、これは、一隻の艦艇における戦死者数としては、ローゼス海軍史上において最悪の数となっている。
前述の偽装輸送艦の爆発炎上により、遺体が回収されていない乗員も数多く、
ヴィスマルクが発見された際、艦内の霊安室には僅か数名が安置されているだけだったという。