■事件の概要
事件当時、ヴィスマルクは機関の損傷により航行不能状態となっていたと推測されている。
のちに機関の修理にあたった技術者によると、機関室には爆発痕があったとされ、応急修理を試みようとした形跡もあったという。
ヴィスマルクの艦載艇はすべてが発進しており、動力を失ったヴィスマルクから多くの乗員が退艦したものと推測されている。
なお、近隣海域にて爆発炎上して漂流するクロトフ軍の偽装輸送艦が発見されており、
味方艦艇と誤認して移乗したと思しきヴィスマルク乗員の多数が、当該艦上にて死亡していたとされる。
また、艦内の各所で銃撃戦が行われた形跡があったとの証言が複数存在している。
これらの点から、本事件はクロトフ軍による破壊工作であったとする見方が強い。