ひゃーく♡[どぉん、と低く響く音。樹々が悲鳴をあげながら重なり倒れて、葉ずれが波音のように鳴った。眠る昼行性の鳥獣達が慌てて起き出し寝ぼけながら逃げていく。幻術と共に周囲一帯の森を”空き地”に変えて、地面に降りた兎は気配の誘うまま、跳ねるように軽やかに歩き始める] ───…♪ エーと、まーだだかい?[台詞を大きく間違えながら、湖畔に黒衣が姿見せるのはその少し後。蟻が湧きそうに甘ったるい匂いをさせるカップをジャンへ差し出した]