─ そうして京都駅 ─
無事買えて良かったね。
[>>-928駅ビルで駆け込みでお土産を買った亜梨沙にはそう微笑んで、荷物がかさばるならば手を貸そうと口にしてみる。
やがて集合時間を迎え、点呼を行えばあとは新幹線の入口に並ぶだけ。
さすがにその時には手をほどいてはいたが、今はそれを淋しいとは思わなかった。
きっと手を伸ばせば、亜梨沙は応えてくれるから]
通路側がいい。
[そんな中、亜梨沙から行きの新幹線の中で訊ねられた事と同じ事を問われれば>>-929、玲緒もまた同じ事を答えた。
そんな同じやり取りだけども、違う事がいくつかある。
亜梨沙が笑いかけてくれること、その笑顔に込められた感情。
それから──……]