限度がわからないなら、それでいいさ。
そのまま俺にぶつかって来て、全部受け止める。
絶対迷惑になんてならないから、遠慮はしないで欲しい。
[まだ顔を埋めたままの聖前の声は、少し弱々しく聞こえて。
自覚したらしき恋を後押しするように、言葉を紡ぐ。]
……もちろん、手加減なんてしないよ。
[少しだけ落ち着きを取り戻したのか。
やっと此方へ拗ねた顔を見せてくれれば、絹のような髪を撫でていた手は止まり。
代わりに悪戯めいた笑みを見せる。]
聖前には全力で攻めていくから、覚悟してろ。
例えばこんな風に――……