[そうして京都駅へと向かう為に最寄り駅を目指す最中、今度は負けないとばかりに自分から亜梨沙へと手を伸ばす。
幼ない頃に触れた様に、まるでじゃれつくみたいに。
ずっとずっと焦がれていたその手に、己の手を繋げられる事は今、許されている。
そんな嬉しさのままに、亜梨沙の指先に玲緒は己の指先を絡めた。返す仕種はあっただろうか]
さぁ、亜梨沙帰ろう。
帰ったらやらなきゃいけない事、たくさんある気がするけど。
2人なら、大丈夫──……だもんね?
[えへへーと子供みたいに笑い、そうして同じ歩幅で先へと進んでいく。
2人なら大丈夫と亜梨沙が口にして、それをしっかりと胸に刻んでいる様に**]