【独】 貧相な青年 オズワルド > 【秘】 脚本家 アリーセ

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[揺蕩う声は波の様に押しては引く。
掴みどころを見誤ると、そのまま溺れてしまいそうに]

あぁ、勝負には勝った。
だから賭けの代金そっくりそのまま貰わないと帳尻が合わねえだろ。
──俺は船板を買ったつもりはねえんだが。

[するりと抜け落ちた金色に何を思うか。
意に反する事、それでもやはり]

そんな言葉が欲しいなら、心も込めず送りつけてやる。
心にもない約束に騙され続けていれば良いさ。
遺されても迷惑な荷物よりも、遺らない幸福を取る結末にスタッフロールで泣いてくれ。

[駆け引きも押しては引き。満ちては欠け。
遺る悲しみなんていらないと軽口を叩く]