─回想・二日目、奈良─[>>-765ペンダントに玲緒が触れて、その手の中に収まるのを見てあたしはほっとした。]…そっか、良かったぁ。うん、そう言ってくれると嬉しい。[玲緒の言葉のお蔭でぎこちない声や表情を見ても不安に思う心は溶ける。あたしは幸せな気分でふにゃりと笑って、>>-766宝物だと言ってペンダントを握りこみ、やがて鞄の中に仕舞い込む玲緒の様子を隣で眺めていた。]