[ぱち、と目が合った
湧き上がる感覚への困惑と恐怖なんぞ、簡単に見透かされた気がした。この騒動の中、村を統率した人の目によって、理解していても言葉には首を振る]
牛乳買ってきますよー
へいわーに生きようと思ったら
こういうのはコントロール出来ないとダメなんですよね?
[自分の腕やらを見つめていたら
薄ら青く透けている通りの辺りをそのまま噛り付きたくなる
これが、話に聞いていた衝動か
耐えようとすればなんとか抑えられるのはまだ救いだろう]
ストーップ!
いくら回復が早いからって
必要以上に傷を付けたら痛いんでしょ?
それよりも、手を繋いでくれませんか
[未知なる欲への恐れを和らげれば
少しは衝動を我慢できると願って、手を伸ばした]