[亜梨沙が贈ってくれたこと。亜梨沙とお揃いを持てたこと。どう出せばいいのか判らないその嬉しさを抱きしめる様に、きゅっと手のひらの中でペンダントを握り込む] えへへ。 宝物──……、出来ちゃった。[少しだけ震えていた亜梨沙の手指を思い出し、あまり上手く紡ぐ事の出来ない言葉で、心の中にあるありったけの嬉しさを伝えて。手のひらの中に閉じ込めた宝物を、恐る恐るといった手つきで鞄の中にしまい込んだ]