─ 回想/二日目、奈良 ─
[>>-708亜梨沙がペンダントを大切そうな仕種でしまうのを見て、嬉しさがまた募る。
お返しをくれるのかと問かければやはり正解で>>-709、亜梨沙の頷きに少しだけ息を呑んだ]
っ、うん。
──……貰うよ。
上手く顔にも言葉にも出せないのが申し訳ないんだけど。
あの、ね……。
すごく、嬉しい。
[差し向けられたペンダントにおずおずと両手で触れ、そうして指先を細身のチェーンに引っ掛ける様にしてそれを手の中に入れる。
貰ってくれると問いかけてきた亜梨沙に答える声や表情は、やはりぎこちない]