なんだ ――――、…そうだったんですか。[花開くような笑みを零してから、キールはマーティンに丁寧なお辞儀をした]ごめんなさい。気づかなくて、皆でちょっと、緊張しちゃいました。お気持ち、有難うございます。ふふ。嬉しい――…。マーティン教師って、意外と気配り屋さん、なんですね。[優しい表情のマーティンと、桜餅。甘い香りの、春の思い出。季節の行事を重ねる学生生活を、ささやかに楽しんだ…キールとしての、大事な記憶*]