[>>391僧侶に貰った助言について思いを馳せながら、呪詛の影響で触れ合った手。
ずっと触れて、そうしてその温度を思い出したいと願っていた手に、自分から更に触れようという誘惑が湧いてしまう。
自制が緩んでしまうのは、楽しくて喜ばしい事がたくさんあった昨日の影響かもしれない]
─ 回想、二日目のこと ─
[昼食を摂っていた時の事。
いいのかなと呟いた言葉に同意>>417を貰えれば、玲緒の笑みは深みを増し、そうして亜梨沙の口許へと匙を運んだ]
うん、小豆の風味が効いているから、何だか違うものを食べている感じがするんだよね。
[小豆の汁で炊いたお赤飯の風味みたいに。
>>418堪能してくれる亜梨沙に頷きながら、それを楽しく眺める。
その表情を崩したのは、亜梨沙からのおすそ分けがあったから。
暫し迷い、サイドの髪を片手で掻き上げて上体を乗り出して、匙にぱくついた]
うん、こっちも美味しい。炒ったお茶の風味が香ばしくて、違うものを食べているみたい。
お茶は違うから当然かな。
[なんて笑って感想を述べる。そうして、嬉しさを継続させた表情のままに礼を告げた]