「……ま、大事ないと思いつつ、テンガ抱き込みの根回しはしておかんとな」
「ええ。
中央の方は、よしなに」
「わかってるよ……で?
『糸』を繋げるっていう建前はわかったけど、他の理由は?」
[国王の問いに、宰相は蒼の瞳を僅かに細める。
見回せば、総括も国王と似たような表情を、こちらに向けていた。
その様子に、宰相は、ふ、と一つ息を吐いて]
「……昔の誰かさんを思い出した……と言えば、納得しますか?」
[直接言葉かわした時>>0:106 >>0:107の事を思い返しつつ、口にするのはこんな言葉]