[一つ、お節介をしようかと。そんな事を思ったのは、きっとこの蒼い紗幕の世界で出会えたから。女は彼女の瞳を真っ直ぐに見つめ、口を開く。]ヴェルザンディ。君が大切な人を見つけたならその人との時間を大事にする事だ。…いつ別れが来るか分からないものだからな。[女が告げたのはごくごく普通の当たり前の事だ。――けれどとても大切な事。]