――成程。何処で縁が紡がれているか、分からないものだな…。[女の口元に浮かぶのは笑み。あの訪れが、目の前の彼女を、山岳に住まう風の民の在り方を変えた。国の治安の為に行った事が、今に繋がるとは予想もしていなかった。]正直、顰蹙しか買っていなかったと思っていたのだが…君にとっての転機となったのなら、良かった。[花が綻ぶような笑顔に、控えめではあるが似た色の笑みを返した。*]