―狭間―[>>-380復唱するのに一つ頷いてみせる。本名で呼ばれるのは厭ではなく、少しくすぐったいような心地がした。死した事で騎士として在ろうと己を縛っていた楔から解き放たれたのだろうか。]…?[>>-381こんな時に、と彼女が言うのに緩く首を傾げ、急かす事無く言葉が紡がれるのを待つ。]……。[それは出会ったあの時の話。風の民にとっては迷惑この上なかっただろう出来事。]