[ならまち工房の2号店。
樹脂と天然石を使った創作アクセサリーのお店を覗いて。]
――あ、これ可愛い。
[値札を見ると、1100円と手頃だ。]
ねぇねぇ、玲緒。
旅の記念にこんなのどう?
[樹脂の中に色鮮やかな和紙が閉じ込められた楕円形のペンダントトップ。
青藍、という名の商品は玲緒の髪の色に似ていて。
彼女の領分である金気を象徴する白が入っているのも目を引かれた理由の一つだ。
個人的には真朱や紅、桜のデザインが可愛い、と目を奪われながら暫しその店で玲緒と話していた。
彼女が気に入ったならプレゼントしようかな、なんてひっそりと考えながら。*]