[呪詛を解く為に神社を巡る事になった卒業旅行三日目。
手がくっついた状態は、まるで今まで一緒に居られなかったのを取り戻そうとしているかのようで。
バスに揺られるあたしの頭を過るのは、お互いの本心を知る事の出来た前日の事。]
―回想・二日目―
[>>2:-553暖暖で摂った昼食。
堪能させて貰った小豆粥のお礼にと差し出した匙は、少し間が空いた後に受け入られる。]
へへー、でしょう。
二つも食べられてお得だね。
…昨日もシェア出来たら良かったな。
[おいしい、という言葉にあたしも笑顔を深めて応じる。]