[死神――なんとなく、雰囲気から察していたけれど、はっきりそう告げられると、やはり複雑で]そう、なの。私が生きている限り、“死神のあなた”は満たされることはないのね。[彼のためなら死んでもいいと思えた。ただ気がかりなのは、自分が死んだとき彼が泣いてくれるかどうか。――自分のことより、仇敵の魂を貪ることを優先するとか、そんな姿を見るのは耐えられそうになくて]