[戻らない覚悟だった。いや、部隊を成功させようというのは、敬愛する己の上官に誓って本心だ。けれど。そこで己は死んだことにしてもらおうと、思っていた。部隊の成功を見届けたら、彼らが帰りつく直前に、己は姿を眩ませてしまおうと。だから。……いずれにせよ、嘘をついた。それは、覆らない事実だった。]