― 狭間 ―[ 全ては、自らの意志によって為された事、巻き込まれたわけではない、と、真っすぐに告げる言葉に、男は顔を上げる ]そうか...では、謝罪はこれまでにしよう。[ どこか楽しげに、その声音は響く。周囲に在る者達の顔を見やり、また娘に視線を戻して ]君は、もしや、ベルサリス学館の学徒の一人かね?[ 柔らかく問いを投げた ]