― オプティモ・救護所 ―[ 気がかりであった人々の傍を離れ、男の魂は、故郷の街へと彷徨い出る。別れを告げるように、歩き慣れた路地を巡り、ふと、立ち寄ったのは、人の集まる救護所 ]...まだ、目覚めていないのか。[ 寝台に昏々と眠る風の娘《ヴェルザンディ》の姿を見つけ、小さく吐息をついたとき、ふいに風景が遠くなった ]