あ、はは。[こんなセルウィンの姿はこれまで見たこともなかった。懇親会の時でさえ、歌おうと誘っても断られるのが常、距離を置くような様子だった。その彼が歌っているのだ。その音程は、ちょっと外れていたけれど]海が地を分かつとも 〜♪[カレルは、嬉しくて涙ぐみながら同じ歌詞を口ずさんだ]